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第三話 本物のアイリッシュパブ

アイリッシュパブというと、伝統音楽の演奏があって、バーテンダーは陽気で…と思われる方が多いかもしれません。私もつい最近までそう思っていました。
が、先日ダブリンの友人とダブリン市内で待ち合わせをするにあたり「おまえの知っているパブはどこもろくでもない」と全否定された上に、本物のアイリッシュパブというのは、そういうものではないということを教えられました。

 

まず音楽がない。生演奏どころか、CDもかかっていません。お客の話し声も皆とても低く、ものすごく静か。観光客どころか女や若者すら来ない。渋いおじい ちゃんたちだけがツイードのスーツを着て飲みに来るパブ。それが本物のアイリッシュ・パブなのです。ビールをサーブするサーバーも黒い取っ手のシンプルな もので、ギネスやキルケニー、ブルマーズといったブランド名がチャラチャラと付いているものではありません。カウンターは大げさでなくプライバシーを守る ためのガラスの敷居がだいたい70cm間隔くらいで、付いている。そしてバーテンダーも渋いおじいちゃんが多く無駄話を一切しない。それがオーセンティッ クなアイリッシュ・パブなのです。

 

残念ながら首都ダブリンでは、そういった本物のパブは少なくなってきてしまいました。が、それでも! 数軒はその存在が今でも確認されています。特におすすめは、カウンターの敷居以外のすべての条件を満たしたJohn Mulligan(リンク:http://www.ireland-guide.com/establishment/john_mulligan.4292.html)。
1782年代創業。もっとも元々創業された場所からは移ってしまっているようですが、いずれにしてもロケーションも抜群。町の中心からもほど近く、観光客 として行っても、まぁ、許されるパブでしょう。ここにもあるように「just theway so many pubs used to be」 でも最近はこういう古いタイプのパブを再びファッショナブルとする動きが出て来たようで、かなり流行ってきてしまっているようです。